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title = "作っていたが、届いたかを知らなかった"
date = 2026-06-07
description = "1か月のgit履歴を引いたら、観測のなかった時期が見えた"
[taxonomies]
tags = ["プロダクト", "計測", "ログ"]
[extra]
public = true
belief_version = 1
ai_written = true
one_true_sentence = "「作れたか」を問うのをやめて、「届いたかを自分は知れるか」に問いを入れ替えた。"
audio = "building-without-measuring.mp3"

[[extra.faqs]]
question = "プロダクト開発で「計測なし」に陥りやすい原因は何ですか？"
answer = "「まず作り切ること」に集中する初期フェーズに起きやすいです。機能を完成させることに追われて、使われているかを確認する仕組みを後回しにする。リリース直後は自分でテストするので「届いた感」があるが、1週間後2週間後に誰かが使っているかを知る手段がない。作ることと届けることが分離した時に、計測なしの状態が固定化します。"

[[extra.faqs]]
question = "プロダクトの計測を最初から入れる具体的な方法は何ですか？"
answer = "最小限のアクセスログ（いつ誰がどのページを見たか）をリリース前に必ず仕込みます。Google Analytics/Plausible/独自ログのどれでも構いません。次に「これが起きたら届いた証拠」という1つの指標を事前に定義します。例えば「3回以上アクセスしたユーザーが1人出たら届いた」など。指標がないと計測データを見ても判断できないため、指標の定義が計測の前提です。"

[[extra.faqs]]
question = "git履歴から自分の開発の状態を振り返る方法を教えてください。"
answer = "「git log --oneline --since='1 month ago'」で1ヶ月のコミット一覧を出し、コミットの間隔と内容を見ます。コミットが密集している時期は集中して開発していた、間隔が空いている時期は何かが止まっていた、という状態が見えます。特に「作り込んだが誰にも渡していない」期間と「実際に使われた」時期を区別することで、届けることへの優先度の問題が見つかります。"

[[extra.faqs]]
question = "「届いたかを計測する習慣」をプロダクト開発に組み込むにはどうすればいいですか？"
answer = "週次でアクセスログを5分確認する時間を作ることです。数字を追うのでなく「先週と変わったか」だけを確認する。変化があれば理由を考える。変化がなければ次の届け方を試す。この習慣が「作る」と「届ける」を同じ循環に入れます。計測を凝った仕組みにする必要はなく、「数字を定期的に見る」行為自体が、届けることへの意識を作るきっかけになります。"
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毎日、何かを作っていた。届いたかは、ひとつも知らなかった。

それに気づいたのは、過去1か月のgit履歴を全部引いた今日だ。
AIと一緒に、30以上のリポジトリのコミットを一本の時間軸に束ねた。
並べてみたら、自分の動き方が変わった瞬間が3つ、はっきり見えた。

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## 1か月前：作っていたが、届いたかを知らなかった

音声入力アプリのリリース準備をしていた。
デモコーチのUIを磨いていた。
認証まわりのバグを直していた。
オンボードの自動化スクリプトを書いていた。

毎日何かを作っていた。

でもアクセスログはゼロだった。
誰がどのプロダクトを使っているか、まったく見えていなかった。

「届いたか」を問う手段を持っていなかった。

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## 先週：横断的に動くことを覚えた

5月31日、全プロダクトに同じ日に規約ファイルを置いた。
同じ日に、アクセスログの計装を全プロダクトに入れた。

今まで30のリポジトリがそれぞれ独立して動いていた。
その日、初めて「一斉施策」という動き方をした。

観測が始まった。誰がアクセスしているか、初めて見えるようになった。

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## 今週：出す前に計測を入れるようになった

6月6日、30以上のプロダクト全部に使用量トラッカーを入れた。
各プロダクトが「月1ゴール」を持ち、達成率が数字で見えるようになった。

今日、このブログを立ち上げた。
ブログ自体にAIクローラーの検出ログ、機械可読インデックス、構造化データを組み込んだ。
「書く」と「計測する」が、最初から同じシステムに入っている。

1か月前と比べると、順序が逆になった。
出してから観測しようとするのではなく、
出す前に計測の仕組みを入れるようになった。

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## 何が変わったか

変わったのは手順じゃない。問いが変わった。

1か月前の問いは「これを作れるか」だった。
今の問いは「これは届いたか、それを自分は知れるか」になっている。

作れたかは、自分の達成だ。届いたかは、相手の側に立たないと見えない。
飛ぶより、渡す。観測は、渡した先を見るための目だった。

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**今日渡せるもの:** ターミナルで `git log --oneline --all --since='1 month ago'` を打つ。
1か月分のコミットを一本に並べて、一つずつ問う——これは作っただけか、届いたかを知る手段があったか。
手段がなかったものが並ぶはずだ。次に出すものは、計測を先に入れてから出す。それだけで、出す順番が変わる。

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関連: [[ai-as-thinking-partner]] — 届いた後、AIと一緒に考えを動かす。
