AIエンジニア候補者のGitHubポートフォリオで「LLMを使って何かを作った」の量より、「そのプロジェクトが実際に使われているか」を確認する方が、実務能力の判断材料になる。
AIエンジニアのポートフォリオで注意すべきサイン
AIエンジニアのポートフォリオを見る時、「GitHubリポジトリの数が多い」「LLMを使ったプロジェクトがある」だけで評価することは難しい。
注意すべきサインと、確認の方法を整理する。
ポートフォリオで確認したいこと
プロジェクトが動いているか
コードがあることと、プロダクトとして動いていることは別だ。
確認ポイント:
- READMEにデモURLまたはスクリーンショットがあるか
- 最後のコミットはいつか(1年以上前なら放置されている可能性が高い)
- issueやPRがあるか(他者との共同作業・フィードバックの痕跡があるか)
実際に使われているか
AIツールを使って「動くものを作った」のか、「動くものを誰かが使っているか」は別だ。
確認ポイント:
- 「実際のユーザーがいる」という記述があるか
- スター数(人気度の参考にはなる。多ければ少なくとも他者の目に触れている)
- 本番環境へのデプロイがあるか(Vercel、Fly.io、AWS等へのデプロイURLが記載されているか)
注意すべきサイン
LLMが全部書いたコードのみ
コードの質そのものより、「なぜこう設計したか」が分からないコードが全部を占めている場合、本人の判断能力が見えにくい。
AIが生成したコードを使っていても問題ではないが、そのコードに対する「判断の跡」がREADMEやコミットメッセージに出ているかを見る。
チュートリアルの焼き直しのみ
「OpenAI APIを使ったチャットボット」「LangChainのハンズオンを再現した」のような、公式ドキュメントのチュートリアルをそのまま実装したプロジェクトが多い場合、「実際の問題に適用する能力」がまだ見えていない。
これだけでは否定的な評価にはならないが、それ以外のプロジェクトと組み合わせて判断する。
ポートフォリオの補完として面接で聞くこと
ポートフォリオを見た後で面接で確認すると価値がある質問:
「このプロジェクトで一番詰まったところと、どう解決したか」:問題解決のプロセスが見える。
「このプロジェクトを続けるとしたら、次に何をするか」:プロジェクトへの理解度と、先を見る能力が見える。
「このプロジェクトでLLMを使った部分で、精度や品質の問題はあったか」:実装した人間として「LLMの限界と対処」を経験しているかが分かる。
ポートフォリオがない場合の評価
ポートフォリオが少ない、またはない候補者は一律に評価を下げない。
特に業務でAIツールを使っている場合、成果物がGitHubに公開できないことがある(業務の秘密保持、社内ツールなど)。
その場合の代替:
- 業務でどんなAIツールを使い、どんな問題を解いたかを面接で詳しく聞く
- テイクホームアサインメントで能力を確認する
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