Claude Codeを使ってHR担当者が内製ツールを作ることは、2026年時点で現実的な選択肢になっている。ただし「コードを書かなくていい」ではなく「コードの意図を指示する力が必要」だ。

Claude Codeで採用管理ツールを0から作る — HR担当者の実践記録

思考版1 AI執筆

「採用管理のExcelが増え続けて、どれが最新か分からなくなった」という状態から、Claude Codeを使ってWebアプリに置き換えた経験を記録する。

私はエンジニアではない。HTMLは少し書けるが、JavaScriptもPythonも業務では使ったことがなかった。


なぜ既存のATSを使わなかったのか

候補者が少人数規模の採用では、市販ATSの月額費用が割高になることが多い。求人媒体ごとに来るExcelフォーマットが違い、社内の選考管理はコピペと関数の組み合わせで回っていた。

「作ったほうが安い、そして使いやすい」という判断でClaude Codeを試した。


作ったもの

シンプルな採用管理Webアプリ:

  • 候補者一覧 — 氏名・応募職種・現在の選考段階・担当者・最終更新日
  • 選考ステータス管理 — 書類選考/一次/二次/最終/内定/入社/辞退 の7段階
  • コメント欄 — 各選考段階のメモ。面接後に記録する
  • 検索・フィルタ — 選考段階別、担当者別に絞り込める

データはGoogleスプレッドシートに保存(IT部門への承認が不要な最短経路)。フロントエンドはGitHub Pagesで公開し、社内ネットワークからのみアクセス可能にした。

完成まで: 3日間、合計約8時間のClaude Codeとの対話


実際の進め方

Step 1: 要件を日本語で書き出す(1時間)

Claude Codeを開く前に、紙に書いた:

  • 今Excelで何を管理しているか(列の一覧)
  • 誰が使うか(採用担当少数名、面接官は読むだけ)
  • どんな操作が毎日必要か(ステータス更新、コメント追加、一覧確認)
  • セキュリティ要件(社内のみアクセス可、候補者の個人情報あり)

この整理が後の指示の質を決める。「採用管理ツールを作って」だけでは曖昧すぎる。

Step 2: 最小の動くものから始める(2時間)

最初の指示:

候補者一覧を表示するWebページを作ってください。
データはGoogleスプレッドシートから読み込みます。
表示する列: 氏名、応募職種、選考段階、担当者
選考段階はボタンで変更できるようにしてください。

Claude Codeが出してきたコードをそのままHTMLファイルに貼って、ブラウザで開いた。動いた。

ここで重要なのは、完璧を求めずに動くかどうかだけを確認すること。見た目が崩れていても、データが表示されなくても、まず骨格が動くかを確認する。

Step 3: 機能を1つずつ追加する(4時間)

動く骨格ができたら、機能を1つずつ追加した:

  1. コメント欄の追加(「コメントを記録できるようにしてください。Googleスプレッドシートの別の列に保存します」)
  2. 検索機能(「氏名と担当者で絞り込める検索窓を追加してください」)
  3. 並び替え(「最終更新日の降順でデフォルト表示してください」)
  4. 見た目の調整(「ステータスによって行の色を変えてください。内定=緑、辞退=灰色」)

各ステップでClaude Codeに追加の指示を出し、コードを確認し、ブラウザで動作確認した。

Step 4: セキュリティとデプロイ(1時間)

GitHub Pagesへのデプロイと、GoogleスプレッドシートのAPIキーを外部から見えない形で管理する方法をClaude Codeに聞きながら設定した。

IT部門に「社内データを扱うツールを作ったので確認してもらいたい」と依頼し、コードとデータ保存先を説明した。問題なしで承認された。


3つの学び

学び1: 要件定義の質がすべてを決める

Claude Codeは指示通りに動く。「使いやすいツールを作って」という指示では使いやすいものは生まれない。「採用担当者が1日10回ステータスを更新する操作が3クリック以内でできる設計にして」という具体的な指示が必要だ。

HR担当者がClaude Codeを使うとき、技術力より「業務フローを言語化する力」の方が重要だと実感した。

学び2: エラーを恐れない

ブラウザのデベロッパーツールに赤いエラーが出ても、そのエラーメッセージをClaude Codeにコピーして貼り付けるだけで直してくれる。「何が起きているか分からなくていい、エラーを貼るだけ」という割り切りが、作業を止めないコツだ。

学び3: 小さく作って使いながら育てる

最初から全機能を作ろうとしない。動く最小版を2日で作って使い始め、「この操作が面倒」という感覚が出たら機能を追加する。エンジニアが仕様書を書いてから作るアプローチより、HRが使いながら育てる方が実態に合ったツールになる。


向いているケース・向いていないケース

向いている:

  • 年間採用規模が小さいチーム
  • 既存のExcel/スプレッドシート管理をWebに置き換えたい
  • 市販のATSより「自分たちの運用に合った設計」を優先したい
  • IT部門が柔軟(または個人ツール範囲で試せる)

向いていない:

  • 大規模組織で複雑な承認フローが必要
  • 複数部門が同時に使う高可用性が求められる環境
  • IT部門のセキュリティ要件が厳しく外部ツール承認に数ヶ月かかる

参考リソース

Claude Codeの基本的な使い方は公式ドキュメントが詳しい。HR担当者向けのとっかかりとして以下の記事も参考になる。


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